セリア宮坂の優しい日記帳

日記は慣れたものです

懐かしのメロディのこと、あれこれ

今朝、車で出勤するとき、ラジオからユーミンの曲が流れてきました。昔発表された歌で、タイトルは忘れましたが、私もよく聴いた曲です。
「あれ」
と思いました。その歌が、なんだか、かつての輝きを失っていたからです。ぶっちゃけ、古めかしく感じられたのです。
その歌が発表された当時は、ニューミュージックという名の通り、新しい音楽であったのに、それが今聴くと古めかしい。
古めかしく感じられる理由のひとつは、ほかのいわゆるJポップスが、次々と新しい音楽を出していて、昔の音楽が時代遅れになってしまったから、ということなのでしょう。
もうひとつあります。こちらはちょっとややこしい話で、しかも単なる仮説なのです。
今の音楽に慣れた頭が、頭の中に貯蔵された昔の音楽に、知らず知らずのうちに改変を加えているのではないか、という仮説です。
つまり、昔の懐メロを、頭の中で今風にアレンジしてしまっているのではないか、ということです。
ですから、自分の頭の中では、けっこう新しいイメージの懐メロが鳴っている。なのに、実際に懐メロを聴くと、当然ですが昔のままのアレンジなわけです。
そこで生ずるギャップのせいで、「古めかしいなあ」と感じてしまうのではないか、と考えているのです。ややこしい話でごめんなさい。
以前、70年代から80年代のフォークをレンタルCDで聴いたことがあります。昔がなつかしくてそうしたのです。そしたら、かなりの違和感を抱きました。当時はもっとにぎやかで、華やかな歌だと思っていたのが、実際に今聴いてみると、わびしいくらいにやせ細った感じがしたのです。
「あれ、この歌、こんなわびしいアレンジだったかなあ」
と思ったものです。そんなところから、上記のような仮説を思いついたのです。
ややこしい話はこれくらいにして、懐メロの名誉のために言うと、昔の歌で今も残っているような歌は、名曲ぞろいです。
メロディラインというのでしょうか、きれいな曲が多かったと思います。
そこに新しいアレンジを加えてやれば、新しい曲としてよみがえるのに、と思います。
もっとも、このことは、すでに多くの歌手がカバーアルバムで実行していることですね。